継手最強はどっち⁉︎金輪継ぎ vs 追掛大栓継ぎ!

どうもみなさん


大工といえば継手である

その中でも最強を誇る金輪継ぎ
四方どの方向からの力も分散する最強の継手である


だがこと梁に関してはどうだろう
そう・・
梁といえば追掛大栓継ぎの出番だ


この2つの継手の対決番組がやっていたので大工目線で解説しようと思う



対決する工務店はこの方たち


まずは
300年以上の歴史をもち、姫路城の改修を行った宮大工集団の西嶋工務店⬇︎



何百年も耐える建物を金物なしで組んでいく宮大工




かたや職人30人を抱える家大工代表の篠原工務店⬇︎



僕らと一緒で、住宅を主に建ててる工務店である
僕の予想は宮大工有利だが、気持ちは家大工を応援したい


対決方法はそれぞれ継手をつくって荷重をかけるシンプルなもの⬇︎








今回宮大工の西嶋工務店が選んだのはやはり最強の金輪継ぎ⬇︎







対する家大工の篠原工務店が選んだのは追掛大栓継ぎ⬇︎






宮大工と家大工!
金輪継ぎと追掛大栓継ぎ!


これは大工としたら燃える戦いでしょ





まずは宮大工の金輪継ぎを見ていく

西嶋工務店の棟梁は
「最終的に美しくなかったらダメ」

と言っているように、ミクロ単位の加工をしている⬇︎





ノコも僕らが使うノコと違い、鍛冶屋のうった本打ちノコ
薄くてより精度の高い加工ができるという⬇︎





よく見るとアサリがないのか?
いや
アサリがわずかにあるのかな?
これだと本当に真っ直ぐ切れる腕がないと、ノコ道が狭くいため途中で動かなくなりそうだな



で、完成した金輪継ぎ⬇︎




ぐぉっ!
めっちゃ綺麗やんけ


とくにこの面⬇︎


ここの面は木の芯なので、裏目と表目が左右に分かれている
よく切れる鉋と木の目を読めないとここまで綺麗に仕上がらない


それと気になるのがここ

僕の知ってる金輪と違い、ほぞが5分くらい少し伸びている⬇︎



この方が強度でるのか?
わざわざ伸ばすってことは何か理由があるのだろう





次に家大工の篠原工務店の追掛大栓継ぎをみていこう⬇︎




西嶋工務店と比べるとこの面が少し荒い⬇︎



荒いからといってそんは問題ないと思うが、一人前の大工でもこの面を綺麗に仕上げるのは難しいということだな



追っかけを組んだこの部分を綺麗に仕上げるのは、実はそんな難しくはない⬇︎



外したり入れたりを繰り返して調整すれば綺麗に仕上がる

追っかけの場合
それよりも真ん中の滑りをガッチリ効かせるのが一番難しい

追っかけは上端がピッタリ合わせた時に、もうこれ以上入らないってくらい締まってる方がより強いからだ



コミ栓も強いが、コミ栓は補助的役割だからな

たぶん・・






それではさっそく対決といこう‼️


まずは500キロから800キロ
金輪は800キロまではビクともしない


追っかけは800キロで少し亀裂がはいる⬇︎



それから両者1300キロまでクリア



そして1400キロで勝負が動く!

追っかけが1400キロで崩壊⬇︎









金輪は1400キロでもまだ余裕がある⬇︎





てことで勝負は宮大工の金輪継ぎが勝利した





いや~素晴らしい対決だった



やはり金輪継ぎは強かった

金輪も強いが、加工した宮大工の精度がいいなこれ



今回のポイントはやはり木の密着度が勝負の決め手だろう
金輪は真ん中から楔でしめるのでいくらでも締めることができる


楔が梁の木の目と直行しているので摩擦がすくないのでどこまでもはいる⬇︎





追っかけの場合は真ん中が斜めの滑り加工なので硬いと入らないし、木の目も木口同士なので摩擦も大きく滑りにくい

上端を合わせようとして何回も入れたり出したりする為に、どうしても効きを甘くつくらなければならなくなったのだろう


映像みても掛矢で軽く叩いただけで上端が揃ってしまった
コミ栓入れても締まるが、コミ栓の締めだけではたかがしれてるのだ


たぶん800キロ以降はほぼコミ栓で荷重を支えてたかもしれんな

そう考えると追掛大栓のが金輪よりも数段難しい


追掛大栓をやるなら、金輪と同じように滑り部分を楔にすれば強いと思う⬇︎



この方法で篠原工務店が戦っていたら結果は変わっていたかもしれんな



と、こんな大先輩たちにでかいことは言えんが


この番組はTOKIOの松岡くんの番組で、かなり面白かった
次は僕らにもオファーこないかな?




今回はこんな感じである

それではまた





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コメント

追っかけの仕口を選択する時は、どういう時なんだろう。
いい事ないよね
  • 2016-06-09│10:40 |
  • やす URL│
  • [edit]
Re:
追っ掛けはカマの上級な感じですかね
  • 2016-06-11│18:39 |
  • 大工の重 URL│
  • [edit]
凄く面白いっすw
なるほど〜ですね、使い所で生きることですが、確かな知識になりますね。
  • 2016-06-12│06:38 |
  • マサ URL│
  • [edit]
金輪は柱の継ぎ手も大丈夫な位に強い継ぎ手なんですね〜。
疑念が晴れましたw
組手考えた人って凄すぎっす。
  • 2016-06-12│06:43 |
  • マサ URL│
  • [edit]
No title
重さんご無沙汰です。

本当に先人の知恵には
頭が上がらないですね。

継手も今までいろいろな番組で
取り上げられていますね、

僕なりにちょろっと見ましたが
今の住宅は金物を使う事が
ほとんどなんですよね?

だとしたら継手と
金物どっちが頑丈なんですかね?


僕詳しくないので愚問かもしれませんが;
  • 2016-06-24│12:24 |
  • ちひろ。 URL│
  • [edit]
Re:
マサさんどうも


金輪は本当つよいですね〜
やっぱくさびの力がミソです
  • 2016-06-26│22:47 |
  • 大工の重 URL│
  • [edit]
Re: No title
ちひろさんどうも

基本的に今の一般的な在来工法よりSE構法などの金物主体のが数倍つよいですね!


在来工法は筋交いを使うトラス方式なので力の逃げがないです

そのため継手に力がかかり、欠損している部分が壊れやすいです
金物主体だと欠損が少ないので壊れにくいんです



ただどちらの工法も一時的なもので、金物主体でも長い年月は耐えられません
特に一般的な在来工法だと羽子板が緩んだり、筋交いが短くなったりして当初の耐力はたもてません

SE構法はピン構法なので一見緩まなそうですが、金物を柱に固定してるのはボルトなので長い年月の間には緩みます


その点寺社建築や、伝統構法などの古式建築は筋交いなどのトラスではなく、抜きと楔で締めてるだけです
で、何年かしたら土壁を一度壊して楔を締め直す


継手も台持ちや金輪をつかったり、欠損でかいとこは材を大きくしたりします
屋根は固定せず、免震構造になってますので長い年月にも耐えられます


一概にどちらが強いとはいえませんが、法隆寺が1200年住宅ってことは間違いありません



  • 2016-06-26│23:14 |
  • 大工の重 URL│
  • [edit]

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